これまでの「時々コラム」を保存したアーカイブです。


★ 2010年10月22日掲載

オールデジタルは万能か?

    2020年の春以降、新型コロナウイルスによるパンデミックを境に、世界中でデジタル化への舵取りが加速しています。
    その代表的な先進概念のひとつが、先にもご紹介したDX=デジタルトランスフォーメーションです。
    しかし、デジタル化だけで、パンデミックの危機は解消されるのでしょうか?
    人的交流の遮断によって低落した経済活動の復活に、デジタル化でどれほどの効果が望めるのでしょうか?
    デジタル化によって、多くのメリットがもたらされることは確かではありますが、日々の生活はもちろんのこと労働環境においても、人間行動の全てをデジタル化によって代替できるものではありません。
    社会全般にデジタル化が進む反面、デジタルとは真逆の労働環境を構築するクリティカルワーカー(エッセンシャルワーカー)の存在はいっそう高まると思われます。
    デジタルは人と人を繋ぐコミニュケーションのための効率的な手段ではありますが、それは人にとって代わるものではありません。
    真に人に必要な問題と向き合い、そこから未来を開くのは、デジタルではなく人であり、人の意思と行動が欠かせないのです。
    このことは人類史上において、未来永劫にわたって不変でもあります。
  2020/10/22


★ 2010年10月3日掲載

変革のとき

    最近、よく見聞きする言葉に「DX」というのがあります。DXは、昔なら「デラックス(豪華・高級)」と解されるかも。しかし、現在のDXは、「デジタルトランスフォーメーション」のことです。
    DXは、スウェーデンのウメオ大学教授のエリック・ストルターマン氏が2004年に提唱した「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」とした概念です。
    16年も前に示されたDX概念が、いま再び注目されている背景には、世界をパンデミックの危機に陥れた新型コロナウイルスと関係があります。例えば、仕事の現場では、接触感染を防ぎながら事業活動を持続していくため、働き方改革への取り組みとして試行されていたテレワークの導入が一気に加速しています。
    広く社会全般においても、ソーシャルディスタンス対策としてITやデジタル技術の活用を進展・普及させ、問題解決やリスク回避を行う取組みの導入と実施が必須となっています。
    有史以来、人類は常に様々な変化に遭遇し、生き残るための変革を選択してきました。奇しくも今日の新型コロナウイルスによってもたらされた新たな変革の選択こそがDX=デジタルトランスフォーメーションであり、これはアフターコロナの世界においての不可逆性の選択でもあります。
    2020/10/3